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シリーズ
【NYのベストセラーランキングを先取り!】ピューリッツァー賞作家が史実をもとに描く、名馬レ・・・
NY在住のジャーナリスト・佐藤則男が紹介する、アメリカのベストセラー事情と、注目の一作をピックアップするコラムの79回目。2006年に『マーチ家の父 もうひとつの若草物語』でピューリッツァー賞を受賞したジェラルディン・ブルックスが、アメリカ最速と言われた競走馬レキシントンにまつわる史実をベースに展開する物語を紹介します。
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【連載第6回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
武之進と権左が話しているところに、若侍風の男が現れる。きれいに剃りあげた月代と、丁寧に結い上げた髷はたった今、髪結い床にいったようである。洒落た単衣に、無造作に落とし差しにしている腰の物は大名づくりの螺鈿細工の鞘に白柄の拵え、鍔はススキが風になびく様子を透かし彫りにして満月に兎が飛びつこうとしている赤銅造り。さて、この人物の正体は……?
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今日の一冊
手塚治虫『ママー探偵物語』/“戦時下のこども”としての手塚治虫の姿を滑り込ませた習作
手塚治虫が10歳から16歳までに描いた作品を収録した貴重な一冊。まんが原作者の大塚英志が解説します。
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作品を知る
国際的な視野から地球の未来を描く 多和田葉子おすすめ4選
1993年、『犬婿入り』で第108回芥川賞を受賞した多和田葉子は、長年ドイツに住み、日独2ヵ国語で小説を発表し、世界的に評価の高い作家です。そんな著者のおすすめ作品を紹介します。
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作品を知る
権力による洗脳を解きほぐす 島田雅彦おすすめ4選
島田雅彦は、1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー以来、豊かな教養に基づいた、ユーモアと批評性のある語り口が魅力的な小説を多数発表し、2022年に紫綬褒章を受賞した作家です。そんな著者のおすすめの作品4選を紹介します。
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シリーズ
【連載第5回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
夜中に、僧形の若者が突然訪問してくる。屋敷内でもまだあまり知られていない、今朝の出来事(亡骸を見つけた件)をもう聞きつけたのかといぶかる武之進だったが、亡骸がその坊さんの寺に担ぎ込まれたということだった。聞けば、亡骸はまんざら知らないわけではないという。その侍は、裏長屋の住人であるというが……。身寄りはなく、浪人しているらしい。権左衛門は、かつて自身も侍であったことを思い出しながら、亡骸の貧乏侍の末路を自身と重ねるのであった……。
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萩谷麻衣子の「幸せになれる離婚の作法」 ~“お金と子ども”の不安を解消します!~【第3回】
悪いことをしたときは、悪いことをされた相手に対して慰謝料を支払うなど罰を受けるのが当然です。しかし、妻が不倫していた場合、着の身着のままで家を追い出されなければいけないのでしょうか……
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日本史上最大の逆転劇の幕開け! 流罪は源頼朝にとって逆転人生のスタートだった⁉︎ 【期間限・・・
井沢元彦氏の『逆説の日本史』は、累計572万部を突破した、ベスト&ロングセラーの超人気シリーズ! 初めてマンガ化され、P+D MAGAZINEで大好評先行配信中! 没落した源氏の中で唯一中央政界に生き残った源頼政は反乱のときを窺っていた。伊豆国流罪となった源頼朝の将来を考え、裏で手を回した人物とは⁉︎ 北条時政に呼び出された頼朝を待っていたのは“歴史の分岐点”……⁉︎
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【『現代思想入門』など】現代思想を学ぶための、とっておきの入門書3選
現代思想に興味が湧いて哲学書を読もうとしたものの、難解すぎて読み通すことができなかった……、という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。今回は、いま話題を集めている千葉雅也の『現代思想入門』をはじめ、フランス現代思想や現代哲学についてわかりやすく知ることができる、おすすめの入門書を3冊ご紹介します。
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【連載第4回】公儀厠番 -うんこ侍後始末- 房州、鑓の品地武之進久尚 嘉門院彷楠・作
武之進は、直属の上司である浅間伝兵衛に、事の次第を報告。下役人長屋に帰宅したのは夜もだいぶふけたころだった。女房のおみねが、「だんなさま、おかえりなさいませ」と、一日の労をねぎらう。武之進は、やや遠くをみるように目を細め、事の次第をおみねに聞かせるのだった。すると、おみねの尻のあたりから何かが現れる。幻を見たかと驚く武之進だったが……?
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『イグアナの娘』ほか 愛憎渦巻く母娘小説おすすめ4選
母と娘。その愛憎渦巻く、一筋縄ではいかない関係は、小説や漫画で多く描かれてきました。そんな、古くて新しい母娘問題をテーマにした女性作家の作品4選を紹介します。